勉強の目標を「毎日1時間」「テキストを1冊終える」のように学ぶ量で立てると、達成しても仕事が変わらないことがあります。目標を「2か月で、学んだことを実際の仕事1つに使ってみる」と立てると、何をどこまで学べばよいかが決まり、終わったあとに変化を数字で見られます。
2か月という期間と、仕事全体の1割ほどという範囲は、CareerPivotが置いた単位です。研究で確かめられた値ではないので、仕事の周期に合わせて変えてかまいません。
読み終えると、「○月○日までに、(学ぶこと)を使って、(仕事の作業1つ)を(どう変える)」の1文を書けます。
この記事で渡すもの
- 目標を仕事1つに結びつける立て方
- 始める前と終わった後に測る4つの項目
- 仕事で試せない人のための代わりの方法

目標を「学ぶ量」ではなく「仕事で使う1つ」で立てる
次の型に当てはめて、目標を1文で書きます。
目標の型と例(架空)
型:「○月○日までに、(学ぶこと)を使って、(仕事の作業1つ)を(どう変える)」
例:「12月5日までに、表計算の関数を使って、月次の集計作業を手作業なしで終えられるようにする」
対象にする作業は、自分の担当の中で、くり返し発生するものから選びます。週の仕事のうち1割ほど(半日程度)までの大きさにしておくと、うまくいかなかった場合に元へ戻しやすくなります。
手順や成果物を変える場合は、事前に上司に伝えます。安全や法令、顧客との取り決めに関わる作業は、自分の判断で変えません。
始める前に、いまの状態を測っておく
変化を確かめるには、始める前の状態が要ります。次の4つのうち、選んだ作業に合うものを1つか2つ測っておきます。
| 項目 | 測り方の例 |
|---|---|
| 時間 | その作業に1回あたり何分かかっているか |
| 品質 | 差し戻しやミスが月に何件あるか |
| 任される範囲 | その作業のどこまでを担当しているか |
| 自分で判断できる範囲 | 人に確認せず決められる部分はどこか |
2か月の進め方
| 時期 | やること |
|---|---|
| 1〜2週目 | 必要な範囲だけを学ぶ。教材の全部ではなく、選んだ作業に関係する部分に絞る |
| 3〜4週目 | 作業の一部で試す。元の方法にも戻せるようにしておく |
| 5〜6週目 | 作業全体で使う。困った点を記録する |
| 7〜8週目 | 期限の日に、始める前に測った数字の横に今の数字を書く |
途中で予定がずれても、期限の日は動かしません。
2か月の進め方を書いても、そもそも勉強に使える時間の枠が見つからないなら、『「勉強する時間がない」の中身を1週間数えて、使える枠を2つ見つける』で、1週間の時間の使い方を数えて枠を2つ決められます。
仕事で試せない場合
担当の仕事に試せる作業がない、手順を自分では変えられない、という場合は、次のような代わりの場を使います。
- 自分用の小さな課題を作る(例:家計や個人の予定を題材に、学んだ方法で表や資料を作る)
- 社内の有志の活動や、部署内の小さな改善で試す
- 勉強会などで、学んだ内容を人に説明してみる
この場合、測るのは「以前はできなかったことが、できるようになったか」になります。作ったものを残しておくと、後で人に見せられます。
数字を書いたあとの2つの行き先
期限の日に数字を書いたら、行き先は2つです。
- 時間やミスの件数、任される範囲に変化があった人は、その変化を上司への報告や面談で伝えます。書き方は、「変わったこと」を1行で残す記事の型が使えます。
- 学んだのに作業が変わらなかった人、使う場がなかった人は、学ぶ内容が今の仕事と離れているのかもしれません。同じ職種の求人を3〜5件開き、必須条件を書き写して、自分にまだないものを1つ選び直します。
仕事の負担が増えて続けられなかった人は、延期してかまいません。負担が続く時は、上司に仕事の量を相談します。
今日すること
今日することは1つです。目標を型に沿って1文で書き、期限の日を予定表に入れてください。対象の作業に今かかっている時間を、次にその作業をする時に測ります。
よくある質問
Q. 目標は大きいほうがよいのではないですか
A. 大きな目標を持つこと自体はかまいません。ただ、2か月の目標は、終わったときに変化を確かめられる大きさにしておくと、次の計画が立てやすくなります。
Q. 2か月で終わらない内容はどうしますか
A. 内容を分けてください。最初の2か月で使う部分だけを決め、残りは次の期間に回します。
この記事の前提
- 2か月・1割という単位と目標の型は、CareerPivotが整理した実験の方法です。記入例は架空のものです。
- 業務の手順を変えられる範囲は職場によって異なります。勤務先のルールを優先してください。