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職場での居場所

勉強しても評価されないとき、「学んだこと」ではなく「変わったこと」を1行で残す

約6分で読めます

学んで変えた仕事を共有の議事録に一行残す会社員

勉強しても評価されないときに、学んだ内容ではなく、学びを使って仕事で変わったことを1行残す方法です。原因を3つから見分け、書き換えの型と、原因ごとの次の一手を選べます。

勉強しているのに評価につながらないとき、足りないのは勉強の量とは限りません。理由は少なくとも3つ考えられます。学びが仕事の成果として見える形になっていない。評価の基準と、学んでいることがずれている。学んでいる内容が、今の仕事と離れている。どれなのかで、次にすることが変わります。

目立てば評価される、という話ではありません。評価は会社ごとの基準で決まります。

読み終えると、3つの原因のどれに近いかを見分け、「1行で残す」「基準を聞く」「学ぶものを選び直す」のどれから始めるかを決められます。

この記事で渡すもの

  • 「学んだこと」を「変わったこと」に書き換える型
  • 残す場所と頻度の決め方
  • 評価につながらない原因の見分け方と、原因ごとの次の一手
議事録の末尾に学びを生かした行動を一行残す様子

評価につながらない原因を、3つから見分ける

学んだ知識は、本人の中にあるだけでは周りから見えません。上司が評価の対象にできるのは、基本的に、仕事の結果として現れたものと、報告されたものです。「○○を勉強しました」という報告は、努力の報告にはなりますが、仕事がどう良くなったかは伝わりません。読む側が知りたいのは、その学びによって何が変わったかのほうです。

ただ、評価につながらない理由は、見え方だけではありません。次の3つの問いで、どの原因に近いかを見ます。

自分への問い 「はい」の場合に近い原因
この1か月で、学んだことを仕事で使った場面を1つ言える。ただ、それを上司に伝えていない ①見えていない
使った場面は伝えている。けれど、何が評価の対象になるのかを自分は知らない ②基準とずれている、または基準を知らない
学んだことを仕事で使った場面が、1つも思い出せない ③学ぶ内容が今の仕事と離れている

この分け方は、この記事での整理です。評価されない理由を判定するものではありません。

原因①「見えていない」人は、「変わったこと」に書き換える

原因①に近い人は、週報などに「学んだこと」ではなく「学びを使って仕事で変わったこと」を1行残します。評価の材料になりうる事実を、記録として残すための方法です。

型は「学んだこと+それを使った仕事+変わったこと」です。変わったことは、できるだけ数えられるもので書きます。

変わったことの種類 書き方の例(架空)
作業時間 集計の関数を学び、月次の集計作業を約60分から約40分に短縮した
ミス チェック手順を見直し、転記の差し戻しが今月は0件だった
資料の質 図解の方法を学び、説明資料を1枚にまとめた。会議での質問が減った
相手の反応 問い合わせ対応の文面を改め、再問い合わせが減ったと担当者から聞いた

書き換えの例(架空)

書き換える前:「表計算の講座を受講しました」

書き換えた後:「表計算の講座で学んだ関数を使い、月次の集計手順を作り直しました。手作業が2つ減り、作業時間が約20分短くなりました」

数字は実際に測ったものだけを書きます。測っていなければ、今月から測り始め、それまでは「短くなった」「減った」と事実の範囲で書きます。効果を大きく見せる形容詞は足しません。事実だけの1行は、自慢ではなく記録として読まれやすくなります。

まだ仕事で使えていない学びは、無理に書きません。その場合は「来月、○○の作業で試す予定」と、使う予定を書きます。

どこに、どのくらいの頻度で残すか

残す場所は、上司が実際に読むところにします。

  • 週報・日報がある職場:末尾に1行
  • 定例会議の議事録がある職場:補足欄に1行(議事録の形式を変える場合は、先に確認を取る)
  • どちらもない職場:上司との面談の前に、1か月ぶんをまとめて送る

頻度は週に1行で足ります。書くことがない週は書かなくてかまいません。あわせて、自分の手元にも同じ内容を残しておきます。評価面談や職務経歴書を書くときに、そのまま材料になります。

原因ごとの次の一手

近い原因によって、選ぶ道と最初の一手が変わります。

原因 選ぶ道 最初の一手
①見えていない 今の職場で残す(現状維持) 「学んだこと+使った仕事+変わったこと」を1行、上司が読む場所に書く
②基準を知らない 基準を聞く(現状維持。答えによっては学ぶ・外と比べる) 次の面談で「この変化は評価の対象になりますか」と聞く
③仕事と離れている 学ぶものを選び直す(資格の選び直し) 学びを試せる作業が今の仕事にあるかを、1つ書き出す

評価や昇給の条件を聞く言葉は、昇給の条件の聞き方に文例があります。

原因が「見えていない」で、学んだものをまだ人に見せていないなら、『勉強のアウトプットは未完成のまま出す。出してよいものと、出さないものの線引き』で、出してよいものと出さないものを分けて、1人に見せられます。

面談で聞いても評価の基準が示されない人、示された基準が今の仕事では満たせないと分かった人は、会社を替える道も選べます。そのときは、いつまでに何が示されなければ動くか、何が示されれば残るかを、先に一文ずつ書いておきます。書き方は、『友人の転職の決め手を聞いた。自分に決め手がないとき、作る基準』の穴のあいた3つの文で決められます。

今日すること

今日することは1つです。直近1か月で、学んだことを仕事で使った場面を1つ思い出し、型に沿って1行書いてください。思い出せなければ、それが原因③の手がかりです。

よくある質問

Q. 勉強しても評価されないのは、量が足りないからでしょうか
A. 量の場合もありますが、先に見え方を確かめるほうが手間は少なく済みます。仕事で変わったことを何週か記録し、それでも変化が書けなければ、学ぶ内容のほうを見直してください。

Q. 自分で成果を書くと、自慢に見えませんか
A. 学んだこと、使った仕事、変わったことを事実で書けば、報告として読まれます。評価や感想の言葉を足さないのがこつです。

この記事の前提

  • 原因の3つの分け方と書き換えの型は、CareerPivotが整理した方法です。評価の決まり方は会社の制度によって異なります。
  • 文例と数字はすべて説明用の架空の例です。