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昇給するための条件は、黙っていても示されないことが多いものです。知りたいなら、自分から聞くことになります。聞くのは「上げてください」というお願いではなく、「いつ、どのくらい、何ができたら上がるのか」という情報です。情報を聞く形にすると、上司も答えやすくなります。
読み終えると、次の面談で使う4つの質問と、答えがあいまいだった時の聞き直し方が手元に残ります。返ってきた答えから、今の職場で取り組むのか、学ぶのか、外の水準と比べるのかを選べます。昇給そのものを約束する記事ではありません。
この記事で渡すもの
- 聞く前に確認する4つの項目
- そのまま使える質問の文例
- 答えがあいまいだった場合の次の質問
- 答えごとの次の一手(今の職場で取り組む・学ぶ・外の水準と比べる)

聞く前に確認しておくこと
昇給の決まり方は会社によって違います。直属の上司が金額を決められる会社もあれば、評価だけを付けて、金額は人事の制度で自動的に決まる会社もあります。上司に決める権限がないことを聞いても、答えは返ってきません。先に次の4つを確かめておきます。
| 確認する項目 | 調べる場所 |
|---|---|
| 評価制度(等級、評価項目、評価と昇給の関係) | 就業規則、賃金規程、人事の案内 |
| 査定の時期 | 人事の案内、過去の面談の時期 |
| いまの等級から次へ上がる条件 | 等級の定義書や、人事の資料 |
| 上司が決められる範囲 | 分からなければ、上司本人に聞く |
資料が見つからない場合は、それ自体を質問にできます。「評価と昇給の関係が分かる資料はありますか」と聞けば足ります。
昇給の条件を聞く前に、同期の給料や肩書きと比べて気持ちが動いているなら、同期と比べてしまう日に、自分の役割に名前を付けて証拠を3つ並べるで、頼まれたことから役割の名前を出せます。
「いつ・いくら・何ができたら」の聞き方
聞く場は、評価面談や定期の1対1の面談が向いています。立ち話より、時間が取られている場のほうが、上司も準備して答えられます。
| 聞くこと | 質問の例 |
|---|---|
| いつ | 次に昇給や昇格が検討されるのは、いつの査定でしょうか |
| いくら | 昇給する場合、どのくらいの幅になるのが一般的でしょうか |
| 何ができたら | 次の等級に上がるには、何ができている必要がありますか |
| いまの位置 | いまの私は、その条件に対してどのあたりにいますか |
切り出すときは、目的を先に伝えます。例:「今後の目標を具体的にしたいので、昇給や昇格の条件について教えてください」。
役職名で「主任になれますか」と聞くより、「何ができていれば次の等級になりますか」と条件で聞くほうが、具体的な答えが返りやすくなります。
答えがあいまいだったとき
「期待している」「全体をうまくまとめられるようになったら」のように、あいまいな答えが返ることがあります。その場で次のように聞き直します。
- 「うまくまとめる、というのは、具体的にはどんな場面でどうなっている状態でしょうか」
- 「それができていると判断される例を、1つ教えていただけますか」
- 「この件は、どなたに何を確認すれば明確になりますか」
3つ目の質問が大事です。上司が答えを持っていない場合、責めても情報は増えません。誰に何を聞けば分かるのかを教えてもらえば、次の一手が決まります。
それでも条件が示されない場合、「条件がはっきり決まっていない」ということ自体が1つの情報になります。「会社も厳しい」と返された人は、その先に聞く質問と、動く目安に続きがあります。
聞いたあとに、文面で残す
面談のあと、聞いた内容を短い文面にして上司に送ります。受け取り方のずれをその場で直すためと、次の査定で振り返る記録にするためです。
送る文面の例
「本日はありがとうございました。認識を確認させてください。次の査定は○月、次の等級の条件は(1)○○、(2)○○と理解しました。相違があればご指摘ください。」
上司の言葉は、自分に都合よく言い換えず、言われたとおりに書きます。
答えごとの次の一手
返ってきた答えによって、選ぶ道が変わります。
| 返ってきた答え | 選ぶ道 | 最初の一手 |
|---|---|---|
| 条件と時期が具体的に分かり、今の仕事の延長で届く | 今の職場で取り組む(現状維持) | 条件に向けて取り組むことを1つ決め、文面で残した内容と一緒に上司へ伝える |
| 条件の中に、自分が持っていない資格や知識があった | 学ぶ(資格) | その資格の名前を書き、手当や昇格で増える額を規程で確かめてから決める |
| 聞き直しても条件が示されなかった | 外の水準と比べる(転職の側の確かめ) | 同じ職種の求人を3件読み、年収の幅を下限どうしで書き写す |
この分け方は、この記事での整理です。条件の一部だけ分かった人は、教えてもらった確認先に残りを聞いてから、表に戻ってください。
求人を3件読んだあとも、移るかどうかの決め手が決まらないときは、自分に決め手がないとき、作る基準で、動く条件と残る条件を一文ずつ書けます。
条件の中に資格があった人は、取るのにかかる費用と、増える額を先に並べてから決めます。下の広告は、その費用を確かめる先の1つで、オンラインの有料の資格講座です。
- 向く人:昇給や昇格の条件に資格があると分かり、その資格の名前まで決まった人。
- 向かない人:条件に資格が含まれていなかった人。条件そのものがまだ聞けていない人(聞くのが先です)。
- 申込み後に起きること:申込みの流れ、支払いの時期と方法、受講できる期限、解約や返金の決まりは、講座ごとに違います。申し込む前に、案内ページで確かめてください。
- 使わない場合:試験を行う団体の案内と、市販の本の値段で、費用は出せます。
この講座が教育訓練給付の対象かどうかは、コースごとに違います。申し込む前に、講座検索システムでコースの名前を調べてください。
今日すること
今日することは1つです。就業規則や人事の資料で、評価制度と査定の時期を確かめ、次の面談の予定を見てください。資料が見つからなければ、「評価と昇給の関係が分かる資料はありますか」が最初の質問になります。
よくある質問
Q. 昇給の条件を聞くと、印象が悪くなりませんか
A. 会社や上司によって受け止め方は違います。金額の要求ではなく、目標を具体的にするための質問として伝えると、意図が伝わりやすくなります。
Q. 上司に決める権限がない場合はどうすればいいですか
A. 上司が担当しているのが評価の部分だけの会社もあります。その場合は、評価の基準を聞いてください。金額の決まり方は、人事の資料や窓口で確かめます。
この記事の前提
- 質問と文面はCareerPivotが整理した説明用の例です。答えごとの3つの道の分け方も、CareerPivotの整理です。評価と賃金の決まり方は会社の制度によって異なります。