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子どものいる暮らし

帰ってからの3時間が消える。平均ではなく、自分のスクリーンタイムを見て境界を1つ決める

約6分で読めます

帰宅後にスマートフォンを置き、本を開く小さな行動から始める

帰宅後の時間が消えるときに、全国平均ではなく自分のスマホの利用時間を確かめ、スマホ・始めるきっかけ・仕事の疲れのどれが元かを分けて、元ごとの進め方を選ぶ方法をまとめました。

仕事から帰って寝るまでの数時間、何をしていたか翌朝には思い出せないことがあります。その時間の多くをスマホやネットに使っているのかどうかは、平均の統計ではなく、自分の端末の記録を見れば分かります。先に記録を確かめ、時間が消える元がスマホなのか、始めるきっかけなのか、仕事の疲れなのかを分けます。

帰宅後の時間をすべて有意義にしよう、という記事ではありません。何も考えずに休む時間は必要です。取り戻す対象は、そのつもりがなかったのに消えていた時間のうちの一部でかまいません。

この記事で渡すもの

  • 公的な調査の数字と、その読み方
  • 自分のスマホの利用時間の確かめ方と、時間が消える元の見分け方
  • 元ごとの進め方と、勉強に使いたい人・疲れが強い人の行き先
スマートフォンを置き夜に本を開く小さな行動

平均の数字から、自分のことは分からない

総務省の「令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、平日1日のインターネット利用時間は、全年代の平均で181.8分でした。年代別では20代が257.2分、30代が225.8分です。

この調査は、13歳から79歳の1,800人が、2024年12月上旬の1週間のうち指定された平日2日と休日1日の行動を、15分刻みで記録した日記式の調査です。平均であり、利用の目的や場面を区別した数字ではありません。帰宅後に限った時間でもありません。

つまり、この数字から「自分も帰宅後に3時間ネットを使っている」とは言えません。使っている時間が平均より短い人も、長い人もいます。自分のことは、自分の記録で確かめる必要があります。

自分のスマホの利用時間を確かめる

多くのスマートフォンには、利用時間を表示する機能があります。設定の中で探すと、1日ごとの利用時間、アプリごとの内訳、端末を手に取った回数などが見られます。機種によって名称や表示は違います。

確かめるのは次の3つでかまいません。

見るもの 分かること
平日の夜(帰宅から就寝まで)の利用時間 帰宅後の時間のうち、どのくらいを使っているか
時間の長いアプリの上位3つ 何に使っているか
使い始める時刻 帰宅後、どの時点で使い始めているか

記録を見たら、時間が消える元を次の3つに分けます。これはこの記事での整理で、診断ではありません。

元 見分け方
① スマホ 思ったより長かった
② 始めるきっかけ 思ったより短いのに、帰宅後に何も始まらない
③ 仕事の疲れ 思ったより短く、何かを始める気力も残っていない

スマホの時間は短いのに、何かを始める気力が残っていない人は、仕事の負担を4方向から整理する表で、疲れの元を仕事の側から確かめてください。

時間が消える元ごとの進め方

① スマホが元のとき:使い方の区切りを1つだけ決める

区切りの種類 例
時刻で区切る 22時以降は、寝室にスマホを持ち込まない
場所で区切る 帰宅後、食事が終わるまでは玄関の棚に置いておく
アプリで区切る いちばん時間の長いアプリを、ホーム画面の1枚目から外す
順番で区切る 帰宅後、先に決めた行動を1つしてから手に取る

決める区切りは1つだけにします。いくつも同時に決めると、守れなかったときにすべてやめてしまいやすくなります。端末の機能で利用時間の上限を設定する方法もありますが、自分で解除できるものは解除してしまいがちです。置き場所を変える方法のほうが続く人もいます。どれが合うかは試して確かめます。

1週間試して利用時間が変わらなければ、区切りの種類を変えます。時刻で区切るのが合わなければ、場所で区切る方法を試します。区切ったあとに何をするかは、次の②と同じ表で決めます。

② 始めるきっかけが元のとき:3秒で始められる動作を置く

「スマホを見ない」は行動ではないので、それだけでは続きにくくなります。空いた時間に何をするかを、1つ決めておきます。そのとき、始めるまでの動作をできるだけ小さくします。

やりたいこと 3秒で始められる最初の動作
本を読む 本を開いて、1行だけ読む
体を動かす 運動用の靴下をはく
部屋を片づける 床にあるものを1つ拾う
勉強する 教材の今日のページを開く

最初の動作だけで終わる日があってもかまいません。数えるのは、どれだけやったかではなく、始めた回数です。目標も、3時間すべてではなく、15分ほどから置きます。

空いた時間を勉強に使いたい人は、勉強に使える枠を1週間数えて2つ見つける方法で、休む時間を削らずに使える枠を先に決めてください。

③ 仕事の疲れが元のとき:空いた時間はまず休むことに使う

スマホの利用時間が減っても、ほかのことをする気力がない場合は、疲れが強い可能性があります。その場合、空いた時間はまず休むことに使ってください。疲れの元が仕事の側にあるかどうかを確かめたい人は、前の章の表を使ってください。

どれを選ぶか、今日やること

選ぶ道 合う人 最初の一手
今の職場で続ける ①か②で、仕事の疲れは強くない人 この記事の区切りか、3秒で始められる動作を1つ決める
学ぶ 空いた時間で勉強を始めたい人 1週間の時間を記録して、使える枠を2つ見つける
転職を考える ③で、疲れの元が仕事の側にあると分かった人 動く条件と残る条件を、一文ずつ書く

疲れの元が仕事の側にあると分かり、転職を考え始めた人は、動く条件と残る条件を一文ずつ決める自分に決め手がないとき、作る基準へ進んでください。

今日やること。スマホの利用時間の表示を開き、昨日の夜の利用時間と、上位のアプリを確かめてください。

よくある質問

スマホを見ない時間を作ろうとしても、続きません

見ないと決めるだけでは続きにくいので、かわりにする行動を1つ決め、3秒で始められる大きさにしてください。

すぐにやめてしまっても、意味はありますか

始めた回数を数えてください。1行読んで閉じた日も1回です。続けるうちに、長く続く日が出てくることがあります。

出典・この記事の前提(2026年10月11日確認)