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ふたりの関係

日曜は、あと何回来るのか|「このままでいいのか」を、今やる・後でやる・やらないに分ける

約6分で読めます

日曜の数を静かに確かめ、やりたいことを三つの棚に整理する

「このままでいいのか」という問いが消えないときに、やりたいことを「今やる・後でやる・やらない」に分け、今やることの1つに具体的な日時を入れる方法です。

いまの仕事に大きな不満はありません。それでも「このままでいいのか」という問いが、ふとしたときに戻ってきます。この問いは、対象がはっきりしないので、考えても答えが出にくいものです。時間に限りがあることを判断の材料として使い、やりたいことを「今やる」「後でやる」「やらない」に分けると、先送りにしていたことの1つに、具体的な日時を入れられます。

年齢や残り時間で不安をあおるための記事ではありません。動かないと決めることも、同じ重さの結論として扱います。

この記事で渡すもの

  • 時間を数えることの使い方
  • やりたいことを3つに分ける手順
  • 「今やる」に日時を入れる方法
窓辺で繰り返し訪れる日曜を光の点に見立て、自分の時間を考える人

「このままでいいのか」は、不満とは違う

不満には対象があります。給与、上司、通勤など、何が嫌なのかを言えます。だから、解消の方法も考えられます。

「このままでいいのか」には、はっきりした対象がありません。気になっているのは「これから」のことで、まだ起きていないので、手を付けにくいのです。まわりからは順調に見えるため、人にも話しにくくなります。話しても「恵まれているのに」と受け取られそうで、口に出さないまま持ち続けることになります。

条件が整っていることと、自分の望みに合っていることは、別のことです。この問いが残るのは、欲張りだからではありません。

時間を数えるのは、焦るためではなく、順番を決めるため

1年には、日曜が52回あります。3年で156回、5年で260回、10年で520回です。

この数字は、「もうこれだけしかない」と焦るために出したのではありません。時間には量があり、何をいつやるかには順番がある、ということを確かめるための数字です。過ぎた日曜を「無駄にした」と数え直す必要はありません。

時間がたつと、できることは増えていくことが多いものです。経験が積み重なり、任される範囲が広がります。一方で、住む場所、家族の状況、まとまって使える時間など、生活の条件は変わっていきます。同じことをするのにも、時期によって必要な段取りが違ってきます。

これは「早くしないと手遅れになる」という意味ではありません。いつでもできることと、条件が変わるとやりにくくなることがある、というだけのことです。どちらに当たるかは、人によって、内容によって違います。

やりたいことを3つに分ける

紙かメモに、やりたいと思っていることを10個ほど書き出します。大きなことでなくてかまいません。行ってみたい場所、覚えたいこと、会いたい人、変えたい時間の使い方などです。思いつかないときは、「もうやりたくないこと」を書き、それを裏返して考える方法もあります。

書いたものを、次の3つに分けます。

分類 入れるもの 例
今やる いまの生活の条件だからやりやすいこと。条件が変わると、やりにくくなりそうなこと いまの勤務地にいる間に行きたい場所。いまの担当だから学べること
後でやる もう少し経験や余裕ができてからのほうがよいこと。時期を選ばないこと いつでも始められる趣味。資金をためてからのほうがよいこと
やらない 書いてはみたが、本当は望んでいないこと。人にほめられそうだから書いたこと まわりがやっているので、やるべきだと思っていただけのこと

3つめの「やらない」を作ることが大切です。やりたいことのリストには、他人の期待や、世間でよいとされていることが混ざりやすいからです。やらないと決めると、その分の気がかりが減ります。

「今やる」に入るものが少なくても、問題はありません。急ぐ理由がそれほどない、と分かったことになります。

分けてみても動く決め手が見つからない人は、自分に決め手がないとき、作る基準で、動く条件と残る条件を一文ずつ書いてください。

書き出してみると、並んでいるのは「やりたいこと」であって、「転職」そのものではないことに気づく場合があります。転職は、やりたいことを実現するための手段の1つです。住む場所を変える、平日の夜の使い方を変える、といった別の手段で足りることもあります。

「今やる」を1つだけ、カレンダーに入れる

「今やる」に入ったものから、1つだけ選びます。複数あっても、最初は1つにします。

選んだら、その最初の一歩を、日付と時刻を決めて予定表に入れます。「いつかやる」ではなく、「今月の第3土曜の午前に、下調べをする」のように書きます。一歩は小さくてかまいません。調べる、申し込む、人に聞く、といった大きさで足ります。

書き方の例(架空)

やりたいこと:いまの勤務地にいる間に、近くの山に登る

最初の一歩:今月の第3土曜の午前に、登山道と所要時間を調べる

今日やること

やりたいことを10個書き、3つに分けます。「今やる」から1つ選び、最初の一歩の日時を予定表に入れます。ここまでが今日の分です。

「今やる」に何も入らなかったときは、いまは動かないと決めてかまいません。分類した紙は残しておきます。動かないと自分で決めることと、決めないまま時間が過ぎることは違います。前者には理由があります。同じ場所にいても、受け止め方が変わります。

「このままでいいのか」の気持ちに期限を入れたくなったら、「いつか動く」の期限は、いつですかで、動かないことのコストを数えて日付を入れられます。

1人で分けにくいときは、人に話を聞いてもらう方法があります。厚生労働省の委託事業「キャリア形成・リスキリング推進事業」で、キャリア形成やリスキリングの相談などの支援が無料で行われています(2026年10月11日に事業の案内ページで確認)。利用の条件は、案内ページで確かめてください。

よくある質問

恵まれているのに悩むのは、ぜいたくでしょうか

条件が整っていることと、自分の望みに合っていることは別です。引っかかりが残っているなら、何に引っかかっているのかを確かめてよいと思います。

まわりが動き始めていて、焦ります

他人の動きは目に入りますが、その人の事情や望みまでは見えません。自分の「今やる」に何が入っているかを見るほうが、判断の材料になります。

いまの仕事に不満がなくても、考えていいのですか

かまいません。余裕があるときのほうが、落ち着いて考えられます。

相談先・この記事の前提(2026年10月11日確認)