日曜の夜になると、次の日の仕事を考えて気持ちが重くなります。「会社に行きたくない」「仕事が全部嫌だ」と感じますが、実際に重いのは仕事のすべてではなく、週の中の特定の場面であることが多いものです。この記事では、重い場面を3つ書き出して1つ選び、その場面が重い理由から、今の職場でやり方を変えるのか、学ぶのか、職場を替えるのかを選べるようにします。
「会社の全部が嫌だ」から、「月曜10時の定例がいちばん重く、理由はこれだ」まで、具体的にすることを目指します。
この記事で渡すもの
- 相談を優先したほうがよい場合の目安
- 重い場面を3つ書き出す手順
- 1つ選んで、月曜にやることを決める方法
- 重い理由から、現状維持・資格・転職を選ぶ基準と、今日の一手

先に確認すること|相談を優先したほうがよい場合
次のような状態が続いている場合は、この記事の作業より先に、休むことと相談することを考えてください。
- 眠れない日、または寝ても疲れが取れない日が続いている
- 食欲がない状態が続いている
- 頭痛、腹痛、動悸など、体の症状が出ている
- 休日に休んでも回復せず、重い状態が何週間も続いている
体調については、かかりつけ医や心療内科、勤務先の産業医に相談できます。相談先に迷うときは、厚生労働省の「こころの耳」に、働く人向けの相談窓口がまとめられています。職場の環境やトラブルについては、各地の総合労働相談コーナーが使えます。相談することは、限界であることの証明ではありません。「まだそこまでではない」と感じる段階でも利用できます。
重さが始まる時刻を観察する
次の日曜、気持ちが重くなり始めた時刻を覚えておきます。金曜の帰り道からという人も、日曜の夕方の家事のあとという人も、布団に入ってからという人もいます。
時刻が分かると、「1日中ずっと重い」ではなく、始まりのある出来事として扱えます。始まりには、きっかけがあることが多いものです。手が空いた瞬間に、頭が翌日のことを考え始める、といったことです。
気持ちより先に、体に出ることもあります。肩がこわばる、食事の量が変わる、寝る支度が遅くなる、などです。こうした反応は、気の持ちようだけでは変えにくいものです。「気を強く持とう」と考えても変わらないのは、弱いからではなく、その方法が合っていないからかもしれません。
「仕事が嫌だ」を、場面に分ける
「仕事が嫌だ」「全部しんどい」という言葉は正直な気持ちですが、大きすぎて、手を付ける場所が見つかりません。場面まで分けると、できることが見えてきます。
| 浮かんでくる言葉 | 分けると出てくることが多い場面の例 |
|---|---|
| 仕事が嫌だ | 月曜朝の定例で、進み具合を説明する数分間 |
| 人間関係がしんどい | 特定の相手と1対1で話す、週に1回の30分 |
| 朝、起きられない | 出社してすぐ、前の週に残した仕事を思い出す時間 |
| 向いていない気がする | やり方を教わらないまま任されている1件 |
| 全部しんどい | 返事を待っていて、自分では進められない状態 |
「日曜の夜の憂うつ」には俗に呼び名が付いていますが、それは医学的な診断名ではありません。よくあることだと知ると気が楽になる面はありますが、「よくあること」で終わらせると、自分の場合はどこが重いのかが分からないままになります。
3つ書いて、1つだけ選ぶ
紙かメモに、月曜(または週の中)で重いと感じる場面を、3つまで書きます。「仕事」「人間関係」のような大きな言葉ではなく、次の点が分かるように書いてください。
- いつ(曜日と、おおよその時刻)
- どこで、誰といるときか
- そのとき、自分は何をしているか
書き方の例(架空)
1. 月曜10時の定例会議で、先週の進み具合を報告する5分間
2. 月曜の午後、未返信の連絡をまとめて確認する時間
3. 火曜の、特定の取引先との電話
書いた3つから、1つだけ選びます。選ぶ基準は「いちばん重いもの」でなくてかまいません。いちばん重いものは、手を付けて変わらなかったときの落ち込みが大きくなります。「いちばん内容がはっきりしていて、小さく試せるもの」を選ぶとよいでしょう。
選んだ1つに、月曜にやることを1行決める
| 選んだ場面の例 | 月曜にやることの例 |
|---|---|
| 定例会議での報告 | 金曜のうちに、話すことを3点メモしておく |
| 未返信の連絡の確認 | 月曜の最初の30分を、返信だけの時間として予定に入れる |
| 特定の相手との話 | 話す前に、確認したいことを1つ書いておく。5分だけ席を外してから臨む |
| 週の最初に重い仕事が集中している | いちばん重い予定を、可能なら少し後ろにずらす。最初に、軽い作業を1つ置く |
決めるのは1行だけです。辞めるかどうかは、今夜は決めなくてかまいません。
重いのが場面だけでなく、「やる気が出ない」状態として仕事全体に広がっている人は、「やる気が出ない」とき、最初に直す場所を1つ選ぶで、原因を4つに分けて、最初に手を付ける場所を1つ選べます。
重い場面の理由で選ぶ:現状維持・資格・転職
選んだ場面が重い理由を、次の4つから選びます。この分け方は、CareerPivotが整理した考え方です。研究や制度で決まった分類ではありません。
- やり方を教わらないまま任されている場合。資格(学ぶ)が合います。足りない知識を学ぶことで、その場面の重さが下がります。
- 量が多い場合、または返事を待っていて自分では進められない場合。現状維持が合います。今の職場で、順番と頼み方を変えます。
- 特定の相手との場面で、相談しても変わらない場合。転職が合います。まず上司に相談し、それでも変わらないときに、職場を替える道を考えます。
- どの場面も同じように重く、理由が決まらない場合。特定の場面ではなく、休養の量や生活のリズムが関係しているかもしれません。睡眠の時間を確かめてください。
選ぶのは自分です。どれか1つが正解というわけではありません。書くこと自体がつらい、体調が悪くなっているという場合は、作業をやめて、最初の章の相談先を使ってください。
重い場面が、いつも上司の機嫌にかかわっている人は、あと何年いるかを決めるで、止まった仕事を3つの箱に分けて数えてください。重さの原因を、仕事の負担の種類から整理したい人は、「甘えか限界か」で迷う日に、仕事の負担を4方向から整理する表で、負担を4つの方向に分けて、明日変えること、または相談することを1つ選べます。
選んだ先の、今日の一手
選んだ道ごとに、今日できる大きさの一手を挙げます。どれも紙に1行書けば足ります。
- 現状維持を選んだ人。選んだ場面について、前の節の表から月曜にやることを1行決めます。量が多い場合は、頼める作業を1つ書いて、誰に頼むかを決めます。
- 資格を選んだ人。やり方を教わっていない作業を1つ選び、その作業に必要な知識の名前を書きます。厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」で、その知識に関わる職業を1つ調べます。
- 転職を選んだ人。特定の相手に相談した日と結果を1行で書き、次の職場に求める条件を1つ書きます。
書いたものを、誰かに一度読み上げてみる方法もあります。助言を求めなくてかまいません。「解決しなくていいので、聞いてほしい」と先に伝えると話しやすくなります。身近に相手がいない場合は、公的な相談窓口が使えます。
よくある質問
日曜の夜が重いのは、甘えでしょうか
甘えかどうかは、測ることも判定することもできません。それより、いつ始まるのか、どの場面が重いのかを確かめるほうが、次にできることが見つかります。
重い場面が分かっても、変えられそうにありません
変えられない場合でも、何が重いのかが分かっていることには意味があります。分からないまま抱えていると、自分の性格のせいだと考えやすくなります。
職場を変えれば、この重さはなくなりますか
軽くなる場合も、似た重さが残る場合もあります。何が重いのかが分かっていれば、次の職場を選ぶときに、その点を確かめられます。
相談先・この記事の前提(2026年10月11日確認)
- 厚生労働省「こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト」
- 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」
- 厚生労働省 職業情報提供サイト「job tag」
- 3つの場面を書き出す方法は、CareerPivotが整理した確認用のものです。心身の状態を診断するものではありません。重い理由を4つに分ける方法と、現状維持・資格・転職の分け方も、CareerPivotの整理です。例は架空のものです。