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ふたりの関係

恋人に「毎日つまらなそう」と言われた。つまらなさの原因を分ける

約15分で読めます

恋人の言葉をきっかけに、仕事がつまらなくなった原因を振り返る二人

恋人に「毎日つまらなそう」と言われた人へ。入社から今日までを一本の線に書き、つまらなくなり始めた時期と、その頃に変わったことを見つけます。会社を替える・学ぶ・仕事の量を変える、のどれにするかと、恋人に返す一文を決められます。

※この記事には広告(プロモーション)が含まれます。

仕事がいつから、何をきっかけにつまらなくなったのか。この記事を読むと、その時期と、その頃に変わったことが1枚の紙の上で見つかり、会社を替える・学ぶ・仕事の量を変える、のどれにするかを決められます。恋人に返す一文も決まります。

夕食の席で言われた一言に、笑って返せなかった

たとえば、こういう場面です。あなたは恋人と夕食をとっていました。あなたが仕事の話をしていると、恋人が「毎日つまらなそうだね」と言いました。責める言い方ではなく、見たままを言っただけの一言です。あなたは、そのとおりだと思いました。だから、笑って流すことができませんでした。

言われて困るのは、当たっているのに、その先が答えられないからです。「じゃあ、どうするの」と聞かれたら、何と返すか。仕事がつまらないことは分かっていても、いつからなのか、何が理由なのかを、自分で分かっていません。理由が分からないと、会社を替えればよいのか、何かを学べばよいのか、今のまま少し変えればよいのかが決められません。

そこでこの記事では、気持ちを言葉にする代わりに、時期をさかのぼります。入社の日から今日までを一本の線にして、仕事が楽しかった時期と、つまらなくなり始めた時期を書き込みます。つまらなくなり始めた所で何が変わったのかを見ると、原因が3つのうちのどれかに分かれます。用意するのは、紙1枚とペン1本です。

線を書く前に:眠れない日、食べられない日が続いている人へ

つまらないだけでなく、眠れない、食べられない日が続いているなど、体や心の不調が強い人は、線を書くより前に相談を先にしてください。

公的な相談先に、厚生労働省の事業「こころの耳」があります(2026年10月11日確認)。

  • 働く人の「こころの耳電話相談」:0120-565-455
  • 受付の時間:平日17:00〜22:00、土曜日・日曜日10:00〜16:00(祝日と年末年始は休み。番号を非通知にした電話は受けてもらえません)
  • SNS相談、メール相談もあります

こころの耳は相談の窓口で、医療機関ではありません。不調が強い時は、医療機関にかかることも考えてください。電話番号と受付の時間は変わることがあります。

手順1 入社の日から今日までを、一本の線にする

紙を横向きに置き、左から右へ、横に長い線を1本引きます。左の端に「入社」と入社した年と月を、右の端に「今日」と書きます。

線の上に、1年ごとの目盛りを入れます。入社して3年なら目盛りは3つ、6年なら6つです。細かい日付は要りません。「2年目の秋ごろ」と言える細かさがあれば足ります。

次に、覚えている出来事を、目盛りの近くに小さく書きます。担当が替わった月、席や上司が替わった月、大きな仕事が終わった月。出来事は、あとで時期を思い出す時の手がかりになります。

手順2 楽しかった時期に波線を引き、していたことを書く

線の上側を使います。仕事が楽しかった時期、時間が早く過ぎた時期に、波線を引きます。1か所でも、2か所でもかまいません。

波線の上に、その時期にしていたことを書きます。ここは「楽しかった」「充実していた」ではなく、していたことを動きの言葉で書きます。

  • 誰と(一人で/先輩と二人で/お客さんと直接)
  • 何を(新しいやり方を作っていた/数字を合わせていた/人に教えていた)
  • どこまで自分で決めていたか(順番を自分で決めていた/言われたとおりにしていた)

「入社してからずっと楽しくなかった」という人も、波線が引けないままで先へ進めます。その場合は、線の上側に「入社した時に、この仕事でしたかったこと」を1行書いておきます。

手順3 つまらなくなり始めた所に、縦の線を入れる

横の線の上で、「このあたりからつまらなくなった」と思う所に、縦の線を1本入れます。ぴったりの月が分からなければ、「このころにはもうつまらなかった」と言える一番早い所に入れます。

縦の線を入れる時に迷ったら、次の3つを思い出してください。帰り道に仕事のことを考えなくなったのはいつか。仕事の話を恋人や友人にしなくなったのはいつか。朝、その日の仕事の中身を思い浮かべなくなったのはいつか。一番早いものに合わせて縦の線を入れます。

ここまでで、紙は次のようになっています。

例:入社(1年目の4月)──〈波線:2年目。先輩と二人で新しい売り場の並べ方を作っていた。順番は自分で決めていた〉──|縦の線:4年目の秋|── 今日(6年目)

これは書き方を見せるための例です。年数や中身は、自分のものに置き替えてください。

手順4 縦の線の下に、その頃に変わったことを書く

今度は線の下側を使います。縦の線の下に、その前後の半年ほどの間に変わったことを書きます。変わったことは、次の5つの中から探します。当てはまるものを全部書いてください。

変わったこと 書き方の例
担当の仕事 お客さんと直接話す仕事から、社内の資料を作る仕事になった
上司 上司が替わり、進め方を自分で決める場面が減った
会社の方針 新しいことを試すより、決まった型を守ることが大事になった
仕事の量 辞めた人の分を引き受けて、持っている仕事が増えた
覚えることがなくなった 一通りできるようになり、人に聞くことがなくなった

表の右の列は例です。5つのどれも思い当たらない時は、空けたままにしておきます。その場合の読み方は、次の手順で説明します。

手順5 変わったことが、3つのうちのどこに入るかを見る

縦の線の下に書いたことを、3つに分けます。この分け方は、この記事での整理です。研究や診断にもとづくものではなく、自分の状態を整理するための道具として使ってください。

次の3つの問いに「はい」「いいえ」で答えます。

  1. つまらなくなったのは、担当や会社の方針が変わってからか。
  2. 仕事を一通り覚えて、新しく覚えることがなくなってからか。
  3. 仕事の中身は前と同じで、量が増えてからか。
「はい」の問い 変わったのは 原因 合うルート
1 会社の側 A:担当や会社の方針が変わってからつまらなくなった。元には戻らない 転職
2 自分の側 B:仕事を一通り覚えて、新しく覚えることがなくなった 資格
3 中身は何も変わっていない C:仕事の中身は前と同じ。量が増え、帰ると話す力が残っていない 現状維持

手順4で「担当の仕事」「上司」「会社の方針」を書いた人は、問い1が「はい」になりやすく、「覚えることがなくなった」を書いた人は問い2、「仕事の量」だけを書いた人は問い3が「はい」になります。「何も変わっていない」は、仕事の中身が変わっていないという意味です。中身は同じで量だけが増えた人は、ここに入ります。

二つ以上に「はい」がついた人は、線の上で先に起きたほうを選びます。たとえば、量が増えたのが3年目で、担当が替わったのが4年目なら、先に起きた「量」のほう、つまりCから読みます。先に起きた変化が、つまらなさの始まりに近いからです。

手順4が空いたままの人は、問い2を見直してください。まわりが何も変わっていないのにつまらなくなった場合、変わったのは「覚えることがある状態」から「ない状態」へ移った自分の側、ということがあります。

会社の側が変わった人(A):楽しかった仕事ができる会社を探す

担当や会社の方針が変わり、元に戻る見込みがない人には、転職が合います。今の会社にいる限り、楽しかった時期の仕事は戻ってこないからです。先に、元に戻る見込みがあるかを確かめます。上司がまた替わる時期や、担当が戻る予定を聞ける相手がいれば聞き、見込みがないと分かってから次へ進みます。

  1. 手順2の波線の上に書いた「していたこと」を、別の紙に写す。
  2. それを、会社が替わっても通じる条件に書き直す。例:「先輩と二人で新しい売り場の並べ方を作っていた」→「少ない人数で、やり方を自分たちで決められる仕事」。
  3. その条件で、仕事を探す。使うのは、条件を書いた紙と、転職サイトやハローワークの求人検索です。

大事なのは、手順2を「前の担当に戻りたい」と読まないことです。戻りたいのは担当の名前ではなく、その時の動き方です。「誰と」「何を」「どこまで自分で決めていたか」の3つが条件になります。

詰まる所と次の手:楽しかった時期はあるのに、何が楽しかったのかが言葉にならない、という所で止まりやすくなります。その時は、その時期のある一日を、朝から順に書き出します。「9時、前の日の数字を見る。10時、先輩と並べ方を相談する。午後、売り場で並べ替える。夕方、変えた所の写真を撮る」のように、時刻としたことだけを並べます(これは例です)。書き出した中で、「これは今の仕事にない」というものに丸をつけます。丸のついた行が、次の仕事に求める条件です。

自分の側が変わった人(B):今の仕事の隣にある知識を1つ持つ

仕事を一通り覚えて、新しく覚えることがなくなった人には、資格が合います。会社も担当も変わっていないので、会社を替えても、覚え終わればまた同じ所に来ることがあります。足りないのは、新しく覚えるものです。

  1. 今の仕事の隣にある知識を1つ選ぶ。「隣」とは、今の仕事の前後で、ほかの人や部署がしている部分のことです。
  2. それを学ぶ。資格の勉強を使うと、学ぶ範囲と終わりの日がはっきりします。
  3. 学んだことを使える場面を、上司に伝える。

3つ目まで進めるのは、学んだことを今の仕事で使えると、毎日の仕事の中身が変わるからです。上司に伝える時は、次のように言えます。

例:○○の勉強を始めました。今は経理の担当の方にお願いしている、見積もりの数字の確かめを、自分でもできるようになりたいと考えています。関わらせてもらえる場面があれば、声をかけてください。

詰まる所と次の手:何を学ぶかが決まらない、という所で止まりやすくなります。その時は、興味から探さずに、仕事の中で人に任せている部分から選びます。この1週間で、「これは分からないので、あの人に聞こう」「ここから先は別の部署に回そう」と思った場面を3つ書き出します。たとえば、契約の文を確かめてもらった、数字の集計を頼んだ、仕組みの直しを頼んだ、などです。その中で、自分でも分かるようになりたいものを1つ選びます。それが、今の仕事の隣にある知識です。

この1年で何も増えていない気がする人は、この1年のスキルを5つの種類で書き出して、増やす能力を1つ決める方法も使えます。

中身は変わっていない人(C):増えた仕事を1つ決めて、量を変える

仕事の中身は前と同じで、量だけが増えた人には、現状維持が合います。仕事そのものがつまらなくなったのではなく、量が増えて、帰ると話す力が残っていない状態です。恋人から「つまらなそう」に見えるのは、そのためかもしれません。この場合、会社を替えると、いやではなかった仕事まで手放すことになります。

  1. 縦の線のあとに増えた仕事を全部書き、その中から減らしたい仕事を1つ決める。
  2. 上司に相談する一文を決める。
  3. 恋人に「仕事は続ける。量を変える」と返す。

上司への例:ご相談があります。○年目の秋から、△△の仕事を引き受けています。もともとの担当の仕事と合わせると、毎日1時間ほど帰りが遅くなっています。△△の仕事について、やり方か分担を見直していただけないでしょうか。

詰まる所と次の手:相談する前に、新しい仕事をまた頼まれて、断れずに引き受けてしまう、という所で止まりやすくなります。その時は、断る言葉を探さずに、今持っている仕事の一覧を見せます。一覧には、仕事の名前と、週にかかる時間を書きます。

例:今、持っている仕事はこの6つです。新しい仕事を引き受ける場合、どれかの締め切りをずらすか、どれかをほかの人に渡す必要があります。どれと入れ替えるのがよいでしょうか。

文例の「1時間」「6つ」は例の数字です。「できません」と言う代わりに、入れ替える相手を上司に選んでもらう形にすると、断る・断らないの話になりません。

増えた仕事が、自分しか手順を知らない仕事になっている時は、手順を10行で書いて、自分が休める仕事に変える方法で、自分がいなくてもその仕事が進む形にできます。

会社を替える・学ぶ・量を変える、を選ぶ基準

3つのルートは、縦の線の下に書いたことで選びます。

  • 転職を選ぶ基準:変わったのが会社の側で、元に戻る見込みがない。楽しかった時期にしていたことを、今の会社ではもうできない。
  • 資格を選ぶ基準:会社も担当も変わっていない。この1年で新しく覚えたことが、ほとんど思い出せない。
  • 現状維持を選ぶ基準:仕事の中身に不満はない。量が増える前は、つまらないと感じていなかった。

逆に、合わない選び方も決まります。Bの人が会社だけを替えると、新しい会社の仕事を覚え終えた所で、同じ線をもう一度書くことになりかねません。Cの人が資格の勉強を足すと、すでに足りない時間がさらに減ります。Aの人が量だけを減らしても、楽しかった時期の仕事は戻ってきません。自分の原因に合うルートを1つ選んでください。

恋人に返す一文

夕食の席で笑えなかった一言には、線を書いたあとなら返事ができます。形は「言われて考えた。こう変える」です。原因ごとの例を書きます。

Aの例:この前「毎日つまらなそう」と言われて、考えた。担当が替わってから、ずっとそうだったと思う。前にしていたような仕事ができる会社を、探してみる。

Bの例:この前「毎日つまらなそう」と言われて、考えた。仕事を一通り覚えてしまって、新しく覚えることがなくなっていた。仕事に使える勉強を1つ始める。

Cの例:この前「毎日つまらなそう」と言われて、考えた。仕事がいやなのではなくて、量が増えて、帰ると話す力が残っていなかった。仕事は続ける。量を変える。上司に相談する。

返事に入れるのは、いつからだったか、何が変わったのか、これから何をするのか、の3つです。恋人は見たままを言っただけなので、長い説明は要りません。

線を書いた日に、もう1行だけ書く

最初の一手は、どのルートでも、線の紙に1行書き足すことです。

転職を選んだ人:つまらなくなった時期を、線の上に書きます。縦の線の横に、「4年目の秋。担当が替わった」のように、時期と変わったことを1行で書いてください(これは例です)。書けたら、波線の上の「していたこと」を条件の形に1つ書き直します。きっかけが上司や担当の変更だった人は、求人を開く前に、上司がまた替わる時期か、担当が戻る予定を、聞ける相手に1つ聞いてください。見込みがないと分かってから、転職サイトやハローワークの求人検索にその言葉を入れて、1件だけ開きます。条件を言葉にしにくい時は、Aの「ある一日を朝から順に書き出す」に戻ってください。

動く条件と残る条件をどこで分けるかが決まらない人は、『自分に決め手がないとき、作る基準』の穴のあいた3つの文で、一文ずつ書けます。

資格を選んだ人:この1年で新しく覚えたことを数えます。線の右の端、「今日」の下に、覚えたことを1つずつ書き、数を書いてください。0や1だったら、原因はBに近いと見てよいでしょう。そのあと、この1週間で人に任せた場面を3つ書き、学びたいものを1つ選びます。選んだら、その講座や試験の案内を1つ開き、学ぶ期間と費用を紙に写します。

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  • 向く人:この1週間で人に任せた場面を3つ書き、学びたいものを1つ選んだ人。その講座や試験の案内で、学ぶ期間と費用を紙に写した人。
  • 向かない人:学びたいものがまだ決まっていない人。量が増えて時間が足りない人(Cの相談が先です。勉強を足すと、足りない時間がさらに減ります)。眠れない日、食べられない日が続いている人(相談が先です)。本や公的な職業訓練で学ぶと決めた人。
  • 申込み後に起きること:申込みの流れ、支払いの時期と方法、受講できる期限、解約や返金の決まりは、講座ごとに違います。申し込む前に、案内ページで確かめてください。
  • 使わない場合:ここまでの手順は、市販の本や公的な講座の案内でそのまま進められます。

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現状維持を選んだ人:増えた仕事を1つ書きます。縦の線の右に、「引き受けた集計の仕事」のように、名前のついた仕事を1つ書いてください(これは例です)。その横に、週にかかっている時間を書きます。この1行が、上司に見せる一覧の最初の行になります。

1行が書けたら、線の紙は捨てずに持っておき、恋人に返事をする時に見せてもかまいません。「いつから」「何が変わったか」が1枚で伝わります。

この記事で確かめた公的な情報

  • 厚生労働省「こころの耳」働く人の電話相談・SNS相談・メール相談の案内(2026年10月11日確認)

電話番号と受付の時間は、今後変わることがあります。