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30代から勉強を始めるのは遅いのか。この問いには、そのままでは答えが出ません。何のために、いつまでに、どのくらい要るのかが入っていないからです。年齢という1つの数字のかわりに5つの条件を並べると、自分の場合に間に合うのかを計算できます。
「何歳からでも遅くない」と励ます記事ではありません。並べた結果、今は始めないと決めるのも、結論の1つです。
読み終えると、必要な時間を週に使える時間で割って期間を出し、学ぶ・先に求人を見る・今は始めない、のどれにするかを選べます。
この記事で渡すもの
- 年齢のかわりに見る5つの条件
- 必要な時間と使える時間の比べ方
- 学ぶ・先に求人を見る・今は始めないの選び方

「遅いかどうか」は、答えの出ない問いになっている
「遅い」という言葉には、比べる相手が含まれています。20代で始めた人と比べれば、30代は遅くなります。しかし、勉強する目的は、他人より早く始めることではなく、身につけたものを仕事で使うことです。
そう考えると、確かめるのは「これから学んで、使える期間と機会があるか」になります。これは年齢だけでは決まりません。
年齢のかわりに見る5つの条件
| 条件 | 確かめること | 調べ方 |
|---|---|---|
| 残りの職業期間 | 学んだことを、あと何年使えるか | 自分が働くつもりの年数を置く |
| 必要な時間 | 身につけるまでに、おおよそ何時間かかるか | 資格や講座の案内にある学習時間の目安、経験者の話 |
| 使える時間 | 1週間に、無理なく何時間使えるか | 1週間の記録を取る |
| 転用できる経験 | これまでの仕事の経験のうち、学ぶ内容に生かせるものは何か | 担当してきた業務を書き出す |
| 求められている度合い | そのスキルを条件にする求人が、どのくらいあるか | 求人を3〜5件読む |
年齢が直接関わるのは、主に1つ目です。何年残っているかは、自分が働くつもりの年数を置けば出せます。差がつきやすいのは、3つ目の使える時間と、5つ目の求められている度合いのほうです。
4つ目は、働いた年数が長いほど書ける行が増える欄です。新しく学ぶ内容に組み合わせられそうな業務を、ここに書き出します。
並べ直す表の記入例
説明用の架空の例を置きます。
| 条件 | 記入例(架空) |
|---|---|
| 残りの職業期間 | 60歳まで働くとして、25年以上 |
| 必要な時間 | 案内の目安で約150時間 |
| 使える時間 | 週に3時間 |
| 転用できる経験 | 月次の集計と報告を5年担当 |
| 求められている度合い | 読んだ求人5件のうち、3件で条件に挙がっていた |
この例では、必要な150時間を週3時間で割ると50週、つまり約1年かかります。25年以上使える見込みに対して約1年かけることになり、求人でも条件に挙がっています。この例では、年齢を理由にやめる材料は表の中にありません。
逆に、必要な時間が長く、使える時間が少なく、求人でもほとんど求められていない、という結果になることもあります。その場合は、遅いからではなく、条件が合わないから見送る、と決められます。
5つの条件から、学ぶ・先に求人を見る・今は始めないを選ぶ
自分の表が書けたら、結果から3つの道のどれかを選びます。
| 表の結果 | 選ぶ道 | 選ぶ目安 |
|---|---|---|
| 必要な時間と使える時間から期間が出て、求人でも条件に挙がっている | 学ぶ(資格) | 出た期間を、自分が受け入れられるか |
| 期間は出たが、「求められている度合い」の欄が空いている | 先に求人を見る(転職の側の確かめ) | 求人をまだ読んでいない |
| 使える時間が書けない、または期間が受け入れられない長さになった | 今は始めない(現状維持) | 時間の欄が埋まるまで保留にする |
この分け方は、この記事での整理です。年齢で向き不向きを決めるものではありません。
求人の欄が空いている人は、求人3〜5件の応募条件から決める手順で、その資格や知識が条件に出てくるかを先に数えてください。
学ぶと決めた人は、時間の次にお金の面も確かめておけます。回収年数を3つの場合で計算する記事で、費用が収入で見合うかを出せます。
必要な時間の目安は、資格の試験を行う団体の案内や、講座の案内に載っていることがあります。下の広告は、その目安を確かめる先の1つで、オンラインの有料の資格講座です。
- 向く人:取りたい資格が決まっていて、「必要な時間」の欄がまだ書けていない人。
- 向かない人:学ぶ分野が決まっていない人(求人を読むのが先です)。今は始めないと決めた人。
- 申込み後に起きること:申込みの流れ、支払いの時期と方法、受講できる期限、解約や返金の決まりは、講座ごとに違います。申し込む前に、案内ページで確かめてください。
- 使わない場合:試験を行う団体の案内と、市販の本の目次で、必要な時間の見当はつけられます。
選んだ道で、今日すること
- 学ぶ人:最初に学ぶ一部分を決めます。「資格を取る」ではなく、「入門の範囲を終えて、練習問題を一通り解く」くらいの大きさにします。
- 先に求人を見る人:同じ職種の求人を1件開き、応募条件の欄を書き写します。
- 今は始めない人:5つの条件のうち、書けなかった欄の横に調べ方を1つ書きます。
よくある質問
Q. 30代は、20代より覚えるのが遅いのではありませんか
A. 覚える速さには個人差があり、年齢だけでは決まりません。また、速さよりも、続けられる時間を確保できるかどうかのほうが、自分で確かめて調整できる条件です。
Q. 並べてみたら条件が合いませんでした。あきらめるべきですか
A. その内容は見送る、と決めてかまいません。必要な時間が短い別の内容や、今の仕事に近い内容で、同じ表を作ってみてください。
この記事の前提
- 5つの条件と3つの道の分け方は、CareerPivotが整理した方法です。記入例の数字はすべて架空のものです。
- 必要な学習時間は資格や個人によって大きく異なります。各資格の試験を行う団体の案内で確かめてください。