学んだことを人に見せるのは、完成してからでなくてかまいません。途中の段階で1人に見せ、見てほしい点を1つ添えると、直す場所が早く分かります。ただし、未完成のまま出してよいものと、そうでないものがあります。先にその線を引いておきます。
出してよいのは、間違っていても自分が直せば済むものです。出す時は、完成の度合いと、見てほしい点を1つだけ添えます。
この記事で渡すもの
- 未完成で出してよいものと、出さないものの区別
- 出すときに添える一言と質問の文例
- 受け取った意見の残し方

未完成で出すと、何が早くなるのか
1人で完成度を上げようとすると、方向がずれていても気づけません。時間をかけて仕上げたあとで根本から直すことになると、手間が大きくなります。途中で見せれば、ずれが小さいうちに直せます。
もう1つの利点は、何が分かっていて何が分かっていないかが、自分でもはっきりすることです。未完成でも一度外に出すと、分からない所が見えてきます。
一方で、未完成のものを見せられる側には読む手間がかかります。相手の時間を使うことを前提に、出し方を整える必要があります。
未完成で出してよいもの、そのまま出さないもの
| 未完成で出してよいもの | そのまま出さないもの |
|---|---|
| 社内で共有する下書き、メモ | 顧客や取引先に提出する資料 |
| 学習のために作った練習物 | 契約、法務、経理に関わる文書 |
| 勉強会や同僚との練習での発表 | 機密情報や個人情報を含むもの |
| 自分の作業手順の改善案 | 重要な意思決定の根拠になる数字や分析 |
右の列のものは、誤りがそのまま損害や信用の問題につながります。これらは社内の決められた確認の手順を通します。途中で相談する場合も、見せる相手と範囲を限ります。
迷った時の基準は「これが間違ったまま広まったら、誰が困るか」です。自分が直せば済む範囲なら、未完成で出してかまいません。見せたことで問題が起きた時や、出してよい範囲が分からない時は、上司に確認してください。
出すときに添える2つ
出す時は、次の2つを必ず添えます。
| 添えること | 文例 |
|---|---|
| 完成の度合い | 「まだ半分の段階です」「構成だけ決めた状態です」 |
| 見てほしい点を1つ | 「この順番で伝わるかだけ見てください」「計算の考え方が合っているか教えてください」 |
完成の度合いを伝えないと、相手は完成品として読み、細かい体裁まで指摘するか、遠慮して何も言わないかのどちらかになりやすくなります。見てほしい点を1つに絞ると、相手は短い時間で答えられます。
見せる相手は1人で足ります。その内容を仕事で使っている人や、最終的に読む人に近い立場の人を選びます。返ってきた意見は、言われたとおりに1行で書き残します。自分の解釈でまとめ直すと、後で意味が変わってしまうからです。見せる相手が思い当たらない人は、欠けている1つの見つけ方で、相手を役割から探せます。
見せても意見が返ってこなかった時は、見てほしい点をもっと小さくします。「全体を見てください」ではなく、「手順3の考え方が合っているかだけ」のように絞ります。見せること自体ができなかった時は、出すものを小さくします。資料1枚ではなく、見出しだけ、手順の1つだけにします。
依頼の文面の例
「集計の手順を見直しています。まだ半分の段階ですが、手順3の考え方が合っているかだけ、5分ほど見ていただけますか。」
今日すること
今日することは1つです。手元の書きかけのメモや練習物から1つ選び、表の左の列に当たることを確かめます。見せる相手を1人と、見てほしい点を1つ決めてください。
見てもらって直した結果を、評価の材料として残したい人は、「変わったこと」を1行で残す方法に進めます。
よくある質問
Q. どのくらいできてから見せればいいですか
A. 相手が「何についてのものか」を理解できる状態なら見せられます。完成の度合いと、見てほしい点を1つ添えてください。
Q. 見せても反応がないときはどうしますか
A. 質問が広すぎるか、相手が忙しい可能性があります。見てほしい点を1つに絞り直すか、別の人に頼んでください。
この記事の前提
- 出してよいものの区別と文例は、CareerPivotが整理した目安です。情報の取り扱いは勤務先のルールを優先してください。