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友人とのつきあい

転職エージェントの評判が友人ごとに違う。自分に合うかの確かめ方

約14分で読めます

友人ごとの転職相談の感想と、自分の条件を照らし合わせるイメージ

転職の相談の感想が、友人二人で「最高」と「最悪」に割れた。感想を友人の事情・担当した人・仕組み・自分の4つの列に仕分け、相談で頼みたいことを1行にしてから、申し込むかどうかを決められます。

※この記事には広告(プロモーション)が含まれます。

あなたは転職の相談をしてみようと思い、転職エージェントを使ったことのある友人二人に感想を聞きました。一人は「最高だった」と言い、もう一人は「最悪だった」と言いました。どちらを信じればいいのか分からなくなり、あなたは申し込むのをやめました。20代でも30代でも起きる場面です。

この記事を読むと、友人の感想を「友人の事情」と「自分にも起きること」に分け、自分が相談で何を頼むのかを1行にしてから、申し込むかどうかを決められます。どのサービスが良いかという比べ方や選び方は、この記事では扱いません。扱うのは、手元にある二人の感想の読み方です。

二人の感想を、4つの列がある表に入れる

「最高だった」「最悪だった」という一言には、性質の違う話が混ざっています。友人自身の事情、たまたま担当になった人、相談というものの仕組み。この3つが分けられないまま耳に入るので、どちらを信じるかという二択になってしまいます。

そこで、二人から聞いた話を、次の表に入れます。この4つの列は公的な分類ではなく、この記事での整理です。

列1 友人の事情 列2 担当した人 列3 仕組み 列4 自分はどうか
「最高だった」友人 年代/経験の年数/行きたい仕事が決まっていたか/急いでいたか 話を聞いてくれたか/連絡の多さ 紹介される仕事の片寄り/返事を急がされること 列1の4項目に、自分の今を書く
「最悪だった」友人 同じ4項目 同じ2項目 同じ2項目 (上と共通)

書き方は次の順です。紙を横に使い、線を引いて表を作ります。二人から聞いた話を、覚えているかぎり短い文で書き出し、1つずつ、どの列の話かを決めて入れていきます。

列1 友人の事情

相談した時の友人が、どんな立場だったかを書きます。項目は4つです。年代、今の仕事の経験の年数、行きたい仕事が決まっていたか、急いでいたか。

感想を聞いた時に、ここまで聞けていないことが多いはずです。空いている所は、友人に聞いて埋めます。聞く時の文の例です。

「この前の転職相談の話、もう少し聞いてもいい? 相談した時、行きたい仕事はもう決まっていた? それと、早く辞めたい時期だった?」

聞くのはこの2点で足ります。年代と経験の年数は、あなたがすでに知っているからです。

列2 担当した人

「話をよく聞いてくれた」「話を聞かずに進められた」「連絡が多かった」「返事が遅かった」。こうした話は、担当した人についての話です。人によって変わるものなので、同じ相談先でも、担当が違えば感想が変わることがあります。

列2に入った話は、良い話も悪い話も、あなたに同じことが起きるとは言えません。「最高だった」の理由が列2ばかりなら、あなたも最高になるとは言えず、「最悪だった」の理由が列2ばかりなら、あなたも最悪になるとは言えません。

列3 仕組み

「希望と違う仕事の紹介が続いた」「返事を早くと言われた」。こうした話は、担当した人が替わっても起き得るものです。この記事では「仕組み」の列に入れます。

紹介される仕事に片寄りがあった、返事の期限を示された、という話を列3に入れるのは、この記事での整理です。なぜそうなるのかを公的な資料で確かめたものではありません。特定の相談先が良い、悪いという話でもありません。担当した人の話(列2)と分けておき、誰にでも起き得ることとして先に知っておくための列です。

列4 自分はどうか

列1と同じ4項目に、あなたの今を書きます。年代、経験の年数、行きたい仕事が決まっているか、急いでいるか。この列が、二人の感想と自分をつなぐ所です。

書き入れた表の例

次は、説明のために作った例です。年代や年数は例の数字で、実際の人の話ではありません。

列1 友人の事情 列2 担当した人 列3 仕組み
「最高だった」友人 20代後半/同じ職種で5年/行きたい仕事は決まっていた/急いでいなかった 話をよく聞いてくれた 紹介は希望した職種が中心だった
「最悪だった」友人 20代半ば/入社2年目/行きたい仕事は決まっていなかった/早く辞めたかった 連絡が多かった 希望と違う仕事の紹介が続いた/返事を早くと言われた

この例では、二人の違いは列1にあります。経験の年数、行きたい仕事が決まっていたか、急いでいたか。同じ相談でも、持って行ったものが違いました。こう並べると、「どちらの友人が正しいか」を決めなくてよいことが分かります。二人とも、自分に起きたことをそのまま話しています。

列3に関わる、公的な決まり(2026年10月時点)

仕組みの列を読む時に、知っておくとよい決まりがあります。確かめられた範囲だけを書きます。

  • 職業安定法は、有料で職業紹介を行う事業者が、仕事を探す人から手数料を取ることを、原則として禁止しています(一部の職業などに例外があります)。
  • 厚生労働省が求人を出す側に向けて出している資料では、紹介の手数料は、求人を出した会社などから取るものとされています。
  • ここで言えるのは、紹介の手数料の話までです。相談先がほかに用意しているサービスに料金がかかるかどうかは、この決まりからは分かりません。申し込む前に、料金がかかるものがあるかを相談先に確かめてください。
  • 厚生労働省の「人材サービス総合サイト」には、許可・届出のある職業紹介の事業所の一覧があります。
  • 相談先とのやりとりで困った時の先は、住んでいる都道府県の労働局です。

法律や制度は、今後変わることがあります。

表の下に書く1行 「自分が相談で頼みたいことは( )」

仕分けが終わったら、表の下に1行を書きます。

「自分が相談で頼みたいことは(    )」

かっこに入れるのは、相談でしてほしい作業を1つです。それをしてもらえたら相談は役に立った、と言えるものを書きます。

書き方の例です。

「自分が相談で頼みたいことは、今の経験で応募できる仕事を、職種を替えずに3つ見せてもらうこと」

「自分が相談で頼みたいことは、営業から事務の仕事へ移る場合に、今の自分に足りないものを教えてもらうこと」

「自分が相談で頼みたいことは、帰る時刻が今より早くなる仕事が、今の給料のままであるかを知ること」

次のような文は、1行が書けたことにしません。

  • 「いい会社を紹介してもらうこと」:何をもって「いい」とするかが入っていないので、紹介されたものが合っているのか、自分でも決められません。
  • 「とりあえず話を聞いてもらうこと」:してほしい作業が入っていません。

表の列3を、1行に生かします。「最悪だった」友人の列3に「希望と違う仕事の紹介が続いた」とあれば、1行に「職種を替えずに」のような範囲を入れます。「返事を早くと言われた」とあれば、1行の後ろに「返事は持ち帰って決める」と足しておきます。

表と1行から、3つの原因を見分ける

ここまで書いたら、次の3つの問いに答えます。原因の分け方は、この記事での整理です。

  1. 「最悪だった」友人とあなたは、列1のどこが同じですか。
  2. あなたの経験で、紹介してもらえる仕事を思いうかべられますか。
  3. 頼みたいことの1行が書けましたか。
問いの答え 原因 進む道
列1で同じ所が少なく、仕事を思いうかべられ、1行が書けた A:感想の違いは、友人の事情の違いだった 転職
列1の経験の年数や「行きたい仕事が決まっていない」が同じで、仕事を思いうかべられない B:「最悪だった」友人と同じく、自分も経験で言えることが少ない 資格
1行が書けない C:評判を集めていたのは、動く理由がまだないから 現状維持

原因ごとの進め方と、手が止まる所

原因Aの人:1つだけ申し込み、最初の面談で1行を伝える

  1. 頼みたいことを1行にする。表の下に書いた1行を使います。
  2. 合わなかった時にやめる一文を用意する。申し込む前に書いておきます。やめ方を、申し込む前に決めておくためです。
  3. 1つだけ申し込み、最初の面談で1行を伝える。同時にいくつも申し込むと、連絡が重なり、起きたことが担当した人の話(列2)なのか仕組みの話(列3)なのかを見分けにくくなることがあります。1つにします。

最初の面談で伝える文の例です。

「今日お願いしたいことは1つです。今の経験で応募できる仕事を、職種を替えずに3つ見せてください。応募するかどうかは、持ち帰って決めます」

使うものは、1行を書いた紙、やめる一文、連絡に使うメールアドレスです。

手が止まる所:合わない担当に当たるのが怖い。担当した人の話は列2でした。人によって変わるものなので、合わなければ、替えてもらえるかを聞くことができます。応じてもらえるかどうかは相談先ごとに違うので、頼む文と、やめる文の両方を、先に用意しておきます。

担当を替えてもらう一文:「相談の進め方について、お願いがあります。別の担当の方にも話を聞いていただくことはできますか」

やめる一文:「今回は、相談をここで終わりにします。仕事の紹介と連絡を止めてください。これまでありがとうございました」

やめる時に、理由を長く書かなくてかまいません。メールのように文字が残る形で送ります。やりとりで困ったことが起きた時は、住んでいる都道府県の労働局に相談できます。

原因Bの人:言えることを、先に作る

  1. 経験で言えることを書き出す。3行で書きます。書き方と例は、最後の章「原因ごとに、今日書くもの」にあります。
  2. 行きたい仕事で求められることを3つ調べる。その仕事の募集で、「必要な経験」「必要な知識」として書かれている言葉を書き写します。
  3. 足りない知識を1つ学ぶ。3つのうち、自分の3行にないものを1つ選び、講座か本で学びます。

使うものは、言えることの3行、求められることを書き写すメモ、学ぶための講座か本を1つです。

手が止まる所:何が足りないか分からない。求められることのうち、多くの求人に出てくるものから選びます。やり方は数えるだけです。行きたい仕事の募集を10件ほど開き、「必要な経験」「必要な知識」に出てくる言葉を書き写し、同じ言葉が出るたびに横に線を1本足します。線の多い順に3つ選び、その中で自分の3行にないものが、最初に学ぶ1つです。行きたい仕事の名前が出てこない時は、厚生労働省の職業情報サイト(job tag)で今の自分の仕事を検索し、同じページの「類似する職業」から近い仕事を1つ選びます(2026年10月時点)。

経験で言えることが3つ書けなかった人は、『毎週の作業を10個書いて、ほかの会社でも通じる分を数える』で、道具の名前を消した言い方に直してみてください。

「最悪だった」友人の相談がうまく進まなかったとしても、それは友人の力の話ではありません。相談の時点で、言えることがまだ少なかったという、順番の話です。あなたは、その順番を入れ替えられます。

原因Cの人:動く理由を、先に確かめる

  1. 会社を替えたい理由と、残りたい理由を並べる。紙の左に替えたい理由、右に残りたい理由を、思いつくだけ書きます。
  2. 残りたい理由が多ければ、今の職場で変えたいことを1つ、上司に伝える。左に書いたものの中から、今の職場で変えられそうなものを1つ選びます。

上司に伝える文の例です。

「相談が1つあります。〇〇の作業を、△△のやり方に変えたいと考えています。理由は、今のやり方だと□□に時間がかかっているからです。次の回から試してもよいでしょうか」

使うものは、理由を並べた紙と、上司に伝える文のメモです。

手が止まる所:理由が出ない。替えたい理由も残りたい理由も出てこない時は、問いを替えます。「何が変われば、今の会社に残れるか」を1つだけ書きます。1つ書けたら、それが左の列の最初の1行です。

動く理由も残る理由もまだ言葉にならない人は、『動く条件と残る条件を書く、穴のあいた3つの文』を先に埋めてみてください。

評判を集めるのは、ここでいったんやめます。動く理由がないまま感想を聞き続けても、聞いた数だけ「最高」と「最悪」が増え、申し込むかどうかは決まりません。

申し込む・学ぶ・残るを決める基準

道 合う原因 選ぶ基準
転職(相談に申し込む) A 1行に、してほしい作業と範囲が入っている。やめる一文を用意できた
資格(先に学ぶ) B 言えることが3つ書けなかった。書けても、行きたい仕事で求められる言葉と重ならない
現状維持(今の職場で進める) C 1行が書けない。感想を聞いた理由が、自分の仕事の中身ではなく、周りの動きだった

迷いやすいのは、1行は書けたけれど、紹介してもらえる仕事を思いうかべられない人です。その場合は資格を選びます。言えることが少ないまま相談に行くと、「最悪だった」友人の列3と同じことが起きることがあるからです。

原因ごとに、今日書くもの

原因Aの人(転職):頼みたいことを1行で書く

下書きのままになっている1行を、清書します。「自分が相談で頼みたいことは( )」。してほしい作業が1つ入っていて、範囲(職種、時間、給料のどれか)が1つ入っていれば完成です。この1行は、相談に申し込む時だけのものではありません。仕事を自分で探す時には、何を見るかを決める1行になり、ハローワークの窓口で相談する時にも、そのまま最初に伝えられます。

頼みたいことの職種が今の仕事から離れる人は、『友人が異業種に転職できた。自分にもできるかを一枚で確かめる』で、今の仕事と行きたい仕事の重なりを、一枚の紙の上で数えられます。

原因Bの人(資格):経験で言えることを3つ書く

「(何)を、(どのくらいの間)、(どんなやり方で)やってきた」の形で、3つ書きます。たとえば「取引先への見積もりの作成を、2年、表計算ソフトで一人でやってきた」です(年数は例の数字です)。3つ書けなくても、手を止めないでください。書けた数と、書けなかった所が、これから学ぶものを決める材料になります。講座を使う場合も、本で進める場合も、出発点はこの3行です。

学ぶと決めることと、講座に申し込むことは、別の決め事です。行きたい仕事で求められることのうち、自分の3行にないものを1つ選んだ人には、オンラインの資格講座で学ぶ方法もあります。下の広告は、スマートフォンやパソコンで学ぶ形の、有料の資格講座です。

  • 向く人:行きたい仕事の募集で線の多かった言葉から、自分にないものを1つに決めた人。それが資格や知識だった人
  • 向かない人:行きたい仕事の名前がまだ出ていない人(job tagで近い仕事を1つ選ぶのが先です)。足りないものが「経験」だった人
  • 申込み後に起きること:申込みの流れ、支払いの時期と方法、受講できる期限、解約や返金の決まりは、講座ごとに違います。申し込む前に、案内ページで確かめてください。
  • 使わない場合:本を1冊選んでも、言えることの3行を増やす手順は同じです

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原因Cの人(現状維持):友人に感想を聞いた理由を1行で書く

「友人に感想を聞いたのは( )だから」。たとえば「同期が辞めて、自分も何かしないといけない気がしたから」「今の仕事が合っているのか、分からなくなったから」。かっこの中に入った言葉が、あなたが本当に確かめたかったことです。

友人二人の感想は、どちらも捨てなくてかまいません。表に入れ直せば、「最高だった」は何がそろっていたかを、「最悪だった」は何が足りなかったかを教えてくれる話に変わります。

この記事で確かめた公的な情報