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職場での居場所

「なんとなく続けてる」人が、メモ1枚で次の1年の行き先を選ぶまで

約6分で読めます

仕事を辞めずに続けた理由を、六年分の出来事と年表で見直す

「よく続くね」と言われても、残っている理由が1つも言えない人へ。辞めようと思った時期をメモ1枚の年表に並べ、理由に○×?をつけて、次の1年に残るか、転職か、資格かを選びます。

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「よく続くね」と言われた人へ

辞めたい理由は、すぐ3つ言える。
残っている理由は、1つも出てこない。

意志の問題と決めつける必要はありません。残った理由が、思い出しにくい形になっているのかもしれません。

この記事では、「辞めよう」と思った時期をメモ1枚の年表に並べて、その理由がいまも生きているかを確かめます。

読み終えたとき、次のどれかを、期限つきの一文で言えるようになります。

「来年3月の評価面談までは、ここに残る」

「今月から、転職先を比べ始める」

「家の更新が終わるまでに、資格を1つ取っておく」

「来期が始まるまでに、辞めることを上司に伝える」

残る理由が言えないのは、記憶の形のせい

辞める理由は、面接でも送別会でも聞かれます。何度も話すうちに、言葉になっていきます。

残る理由は、誰にも聞かれません。

しかも、自分で決めた感じのしない理由もあります。上司が替わった。担当が変わった。家の更新があった。起きた出来事のおかげで、動かずに済んだだけです。決めた感じのしないことは、記憶に残りにくいことがあります。

だから、気持ちを掘り下げても出てきません。
並べるのは、出来事のほうです。

メモ1枚の年表を書く

スマホのメモに、「辞めよう」と思った回数だけ行を作り、1行に3つだけ書きます。

いつ

「2年目の秋」くらいの大まかさで十分

何が起きたか

人・担当・お金・住まい・家の予定など、外で起きた事実を1つ

なぜ残ったか

その出来事で、なぜ辞めずに済んだのか

時期が思い出せないときは、賞与、年度の変わり目、引っ越しと結びつけると出てきます。「なんとなく」としか書けない行も、そのまま書いてください。空欄より手がかりになります。

書いた例(架空)

2年目の秋希望の担当に替わった → やりたい仕事ができるようになった

4年目の春信頼できる上司が来た → 相談できる人ができた

5年目の冬住まいの契約を更新した → 引っ越しと転職を同時にする余裕がなかった

「なぜ残ったか」に、いまの印をつける

書いた理由の1つずつに、いまの状況で印をつけます。

○いまも生きている 例)やりたい仕事は、今もできている

×もう消えた 例)相談できた上司は、去年異動した

?確かめないと分からない 例)住まいの次の更新はいつか

お金、住まい、家族の予定は、「残りたい理由」ではなく「動きにくい事情」のことがあります。見分け方は1つです。その事情がなくなっても、ここに残りたいか。残りたいなら理由、そうでなければ「事情」として別の行に書きます。

?の横には、確かめる方法を書きます。上司に来期の担当を聞く。契約書で更新月を見る。それで十分です。

印の結果で、次の1年の道を選ぶ

この分け方は、この記事での整理です。行が少ない人や、○と×が同じ数の人は、いちばん新しい行の印で選んでください。?があれば先に確かめます。

○が2つ以上残った人

期限をつけて、残る

「やりたい仕事ができているので、来年3月の評価面談までは残る」と書きます。期限をつけるのは、決めないまま年数だけが過ぎるのを防ぐためです。今日の一手は、○の理由が続くように、自分からできることを1つ書くことです。

×がほとんどだった人

今の会社にいながら、転職先を比べる

辞めるという意味ではありません。比べる材料を持つためです。×になった理由をそのまま、次の職場の条件にします。「相談できる人がいない」が×なら、「相談できる人がいる職場」が条件です。今日の一手は、その条件で求人を3件読むことです。

×がほとんどで、毎朝の出勤そのものがつらい人

辞めることも、選択肢に入れる

先に1つだけ。眠れない、食べられない、朝起きて出勤できない日が続いているなら、手続きより先に医療機関で相談してください。

次の職場を探す力が残っていないと感じるときは、辞めることも選択肢の1つです。ただし、辞める日や収入の見通しは、年表を見直してから決めてかまいません。残る道も、そのまま選べます。伝え方は、このあとの見出しにまとめました。

働き方の決まりで分からないことは、各地の労働局などにある総合労働相談コーナーで、無料で相談できます。

「事情」ばかりが埋まった人

事情が変わる日までに、資格で備える

住まいの更新や家の予定など、事情が変わる日を調べて年表の横に書きます。その日までに、外でも通じる知識を1つ身につけておきます。何を学ぶか迷ったら、気になる求人の応募条件に書かれた資格から1つ選びます。今日の一手は、その資格の名前を1つ書き写すことです。

?が多かった人

先に確かめます。確かめる行動を1つ決めて進め、分かった行から、もう一度○×をつけ直します。

辞めると決めた人が、自分で伝えるとき

伝える前に、会社の決まり(就業規則)で、何日前までに伝えることになっているかを確かめます。そのうえで、言うことは3つだけです。

1 時間だけ、先にもらう

「ご相談したいことがあります。10分ほどお時間をいただけますか」

2 最初の一文で、結論を言う

「○月末で退職したいと考えています。一身上の都合です」

3 引き止められたら、日付の話に戻す

「考えた上で決めました。退職日のご相談をさせてください」

年表の×を、全部話す必要はありません。

それでも自分から言い出せないときや、伝えても受け取ってもらえないときは、退職の連絡を代わりに伝えてもらう方法もあります。依頼すると費用がかかるので、先に料金と、何をしてもらえるかを確かめてください。

今日やること

今夜、スマホのメモに1行だけ

いちばん最近「辞めよう」と思った時期と、
そのとき起きたことを1つ。

その1行で、「なんとなく続けている」は、
「理由があって続けている」か
「理由が消えたまま続けている」かに、変わり始めます。

道が決まった人は、このすぐ下から次の一歩を選んでください。

転職をする … 転職と決めた人へ。いくつかの質問に答えると、相談先を1つ案内します。

退職の連絡を任せる … 辞めると決めたのに、自分から言い出せない人へ。依頼は有料です。

資格を取る … 資格で備えると決めた人へ。オンラインの資格講座のサイトへ移ります。受講は有料です。

残ると決めた人と、まだ確かめている人は、ボタンを押さなくてかまいません。